結納は地域によって異なり、大きく関東式と関西式に分けられます。
関東、関西の結納の違いを徹底的に比較してみました。
同じ結納といえど、結納品など内容が違ってきますので、どちらの地域の形式で行うのか両家で話し合っておくのが大切です。
結納の形式は関東と関西で違う!両者を比較してみた
結納の形式は地域によって異なりますが、大きく分けると関東式と関西式の2つがあります。
- 関東式
- 関西式
関東と関西では結納の内容や結納金の金額なども異なってきます。
それぞれの違いを比較していきましょう。
結納品の贈り方の違い
関東式の場合は男性側と女性側ともに結納品を用意して贈りあいます。
一方関西式では男性側だけが結納品を贈ります。
こうしたことから、関東では「結納を交わす」、関西では「結納を納める」と言います。
- 関東式:男女ともに結納品を贈り合う
- 関西式:男性側だけが結納品を贈る
結納品の内容の違い

参照:結納屋さん.com
結納品の中身も地域で異なってきます。
関東式では縁起物7品目に目録と結納金を加えた9品目が正式となります。
9品目を省略化することも可能で7品目、5品目、3品目のこともあります。
一方関西式では目録を品目に入れず、婚約指輪や高砂人形を結納品に加えます。
また9品目が一般的ですが、多いときは21品目くらいまでに増えることもあります。
関東式の結納品の内容
縁起物7品目、目録、結納金の9品目(7、5、3品目に省略可能)
- 目録(もくろく)
- 長熨斗(ながのし)
- 金包(きんぽう)
- 末広(すえひろ)
- 友志良賀(ともしらが)
- 子生婦(こんぶ)
- 寿留女(するめ)
- 勝男武士(かつおぶし)
- 家内喜多留(やなぎだる)
関西式の結納品の内容
縁起物7品目、高砂人形、婚約指輪(多いときは21品目に増えることもある)
- 子生婦(こんぶ)
- 優美和(ゆびわ)
- 寿留女(するめ)
- 長熨斗(ながのし)
- 高砂人形(たかさごにんぎょう)
- 末広(すえひろ)
- 松魚(まつうお)
- 家内喜多留(やなぎだる)
- 御帯料(おんびりょう)
結納品の飾り方の違い
結納品の飾り方も地域で異なってきます。
関東式では白木の台(片木盆)に結納品をまとめて載せます。
一方関西式は一つ一つを台にのせて飾ります。
見た目は関西式の方が豪華に見えます。
関東式結納品の並べ方

参照:結納屋さん.com
関西式結納品の並べ方

参照:結納屋さん.com
結納金の違い
関東式の場合は、婚約記念品も中に含まれ大体100万円から150万円程度包みます。
そしてこれを御帯料として贈ります。
関西式の場合の金額も100万円から150万円程度です。
関東式とは違って結納金の中に婚約記念品は含まず、結納品のほうに優美和(ゆびわ)が含まれます。
関東 | 100万円~150万円
婚約品を含む |
関西 | 100万円~150万円
指輪を含む |
結納返しの違い
関東の場合は結納金の半額程度を「御袴料」として男性側に贈ります。
最近では現金ではなく、腕時計などの実用品を送るケースもあります。
関西では基本的に結納返しは行いません。
実際に嫁入りをするときに結納金の1割程度をお土産としてとして持参します。
関東 | 結納金の半額程度 |
関西 | 結納返しはしない |
関東と関西を比較してみましたが、やはり地域で結納品の内容や金額が違ってきますね。
どちらの形式にするのか事前に両家で話し合う事が大切です。
関東、関西の結納に関するよくある質問
地域による結納についてよくある質問をまとめてみました。
相手と地域が違う場合どちらの地域に合わせたらいいの?
本来は男性側の地域に合わせた結納品を贈っていました。
ですが現在では女性側の地域に合わせた結納品を贈ることも多くなっています。
結納品は先方に喜んでもらうという気持ちが大切です。
どちらの方がより喜んでもらえるかを念頭において検討するのが良いでしょう。
先方から結納は簡単で良いと言われたのだけど本当に省略してもよい?
先方から結納は簡単に行いましょうと言われた場合、それは本心なのか建前なのかは表から分かりにくいです。
結納品は送る側の気持ちを表すものなので、省略するにしても少し上のオプションを選ぶなどして、先方の顔を立てると良いでしょう。
以前利用した結納品を使い回しても良い?
結納品は相手方に心を込めて贈るものなので、極力中古品は避けた方が良いでしょう。
相手方としてもそう良い気持ちはしないものです。
なるべく新品を用意して贈りましょう。
結納は関東と関西によって違う!形式は両家で事前に相談しよう
関東と関西では結納の形にも違いがあります。
どちらの地域の形をとるのか、事前に両家で相談しておきましょう。
また結納品の準備は百貨店や専門店などで販売されている結納セットが便利です。
ぜひ活用してみてください。